毎年、ちーぷ薬局には薬学生の皆さんが実習に訪れます。
2ヶ月半の研修を終え、発表されたレポートを見せて頂く機会がありました。
そこにはちーぷ薬局の在宅支援の取り組みが本当に分かりやすくまとめられていました。
今回、ご了承頂いた、お二人の研修生のレポートを、特別にご紹介します。
ご協力本当にありがとうございました。
在宅医療~薬剤師が貢献できること~を書かれたMさんのレポート、ちーぷ薬局の在宅医療の中で往診に同行するメリットに下記の内容で触れています。
- 腎機能・肝機能を含めた患者の状態の共有→機能低下に伴う薬剤変更に対応
Ex.トラゼンタ(肝代謝のDPP-4)、イルベタン(腎保護機能の大きいARB) - 薬の変更(抜薬・追加)にすぐに対応できること
- 薬を飲む時点を変える提案ができること(コンプライアンスを上げる)
- 剤形変更を提案できること
- 処方の追加・削除を提案できること(残薬状況に応じて)
- ドクター、ナースと直接話ができること
又、剤形(お薬の形)変更と、お薬の変更の実例をリアルにレポートしています。
ドクターに提案しているシーンが目に浮かぶようですね。
Mさんは、今回の研修のまとめとして
往診に同行することでドクターやナースと患者について直接話すことができ、報告書だけでは伝えきれないさまざまな情報を確実に共有することができます。
薬を患者さんのもとに届けるだけでなく、医療従事者として判断したことを治療に反映させるためのはたらきかけができることが大きな意義だと感じました。
という感想を寄せてくれました。薬剤師という仕事のやりがいを感じられたのではないでしょうか。
次は、服薬コンプライアンスと残薬についてレポートしてくれたHさんです。
ちーぷ薬局が行っている服薬指導は、「きちんとお薬を飲んだ状態で、ドクターの診断を受け、治療効果を上げる」ことを目的としています。
Hさんのレポートは、ちーぷ薬局が取り組んでいる、①調査から適切な服薬方法の提案によるコンプライアンス向上への取り組み、②緊急時の対応、③確認の実例を具体的に紹介してくれています。
Hさんは、薬剤師が介入し、残薬を減らすことで、医療費削減という社会問題の解決につながるのではないかと考察しています。
その為に、今求められる薬剤師像をまとめてくれました。
- 残薬と服用薬の管理を行い、服薬支援を行うこと
- 患者さんの服用した薬の評価が適正にできること
- 医師に処方提案できること
- 様々な職種と連携し患者さんの支援体制を整えること
以上のスキルを備えた「在宅に強い薬剤師」の必要性を、この実習を通じて実感されたようです。
最後に玉井社長よりお二人の感想を伺いました。
Mさん、Hさんのレポートを見せて頂いて、ちーぷ薬局が大切にしているとをしっかり理解してもらえたんだなと思いました。
又、普段業務として当たり前に行っていたことを、図や画像で体系的にまとめてくれたことで、私自身気づくこともありました。
何より若い二人なりに、薬局や、薬剤師が地域医療、もっと広く言うと社会における役割の重要性をしっかり受け止めてくれたということが、嬉しかったですね。
臨機応変な対応力があり、頭の回転が速いMさん。在宅医療の現場でぜひ経験を積んで頂き、ドクターや看護師やスタッフ、そして患者様からたくさんの事を学びとって頂きたいですね。
几帳面で分析力があるHさん。黙々と調べ物をしていた姿が印象的でした。
患者さんの声に耳を傾けることで、よりHさんの知識が活かせると思います。そして患者さんに信頼される薬剤師になって頂きたいですね。
ちーぷ薬局では、実習期間ほどではありませんが、インターンシップ研修として薬学生をお迎えしています。ご興味ある薬学生さんの参加をお待ちしています。
お二人とも、貴重なレポートをご紹介いただき、ありがとうございました!
お二人のご活躍お祈りしています!